テープデッキを直してます!
こんにちは😃хироです!
バスの車内放送に使われていたテープデッキ、ca-104を修理しています!
テープデッキの詳細は過去記事をご覧ください。
https://washimaru.hatenablog.com/entry/2020/12/21/190558
関連する動画はこちらです!
https://youtube.com/playlist?list=PLrGR8b-azUy4rzyx0JfcbWegUGN4r4no0
ご縁あって私の手元に来てくれました😆✨
ca-104はクラリオン製の4トラックテープを使ったワンマンテープの再生デッキで『オートコーダー』と言われるものです。
この機器は、テープの再生に特化している為、運賃や整理券器のコマを進める機能はありません。
あくまで、音声を再生させる専用のものです。
そのかわり、2プログラム仕様となっていて、1つのテープに往復分の音声を録音してボタンひとつで往路と復路を切り換えられます!
また、山梨交通や宮崎交通の一部では、車外放送用として使っていたものも確認しています。
1プログラムに『整理券は要りません』と連呼させ
2プログラムに『整理券をお取りください』と連呼させるのです。
と言うようにして、車内放送用と併せてテープデッキを都合2台搭載していました!
さて、この機器はメルカリで購入しましたが、アナログ機器なので今時の音声合成のように無接点化されていてメンテナンスフリーと言うわけにはいきません😅
きちんと、人の目と手でメンテナンスしてあげないと不機嫌この上ありません😅
また、テープをヘッドと言われる読み取り部に擦りながら磁気を読み取って音を発しますので、当然テープの削れたものや埃が長年掛けて蓄積されます。
コレが積もると駆動部の動作不良を起こしたり、ヘッドが汚れて読み取り不良を起こしたり、テープに汚れが付着してしまったりと、何も良いことはありません。
可能であれば部品ごと交換、もし部品がなければ徹底的に洗浄するべきです!
幸にして単純な機器構成なのであまり気張らずに作業ができます^ ^
ジャンクとして買った場合私は真っ先に蓋を開けて中をよく見ます。
多くの場合、モーターからフライホイールに動力を伝達するゴムベルトが劣化して切れています。
この機器も案の定切れてますね😅
その後フライホイールを外して、中を見やすくして掃除をします。
これだけゴムやらテープのクズらやが散乱していたらもう掃除機でいいです!
スッキリサッパリ吸っちゃいましょう!
とは言え、こびりついているものもあるので、ある程度綺麗になったら目視で基板に損傷やコンデンサーの液漏れや不正な通電による焦げ、ヒューズがあればヒューズが切れていないかをチェックして
大丈夫そうならモーターに通電してみます。
その時は一旦コントローラーを繋いで、正規の配線で始動ボタンを押して様子を見ます。
そうそう、このモーターは汎用品なのでDC12Vのサーボモーターです!
一昔前のオーディオ機器の上位機種によくある仕様で、モーターの負荷によってトルクをコントロールして、巻きがキツかったり、超大路線で重いテープでも、一定の速度でモーターが回るようにコントロールしてくれるサーボモーターです!
もしモーターが不動で、モーターだけ取り外してチェックする時はDC24Vではありませんので注意して下さい!
モーターの底にもラベル貼ってあるんですけどね😅
因みにアメリカ製のようです!
ジャンクを買った時に肝心なのは、ヘッドが正常かと、モーターが動くかが重要になります。
他のものはある程度何とかなりますが、この2つは音声の質に関わる大切な部分なので、何としても純正品に拘りたい部分です。
フライホイールを取り外してみました。
今残っているのは掃除機で吸い切れなかった分です。
ここからは、無水エタノールとパーツクリーナーを使って掃除します。
基本的に大きな部分はパーツクリーナーを掛けて油や埃を浮かせて拭き取ります。
細かいところやヘッドなど、テープが触れるところは無水エタノールを綿棒に染み込ませてクリーニングします。
因みに基板もガッツリ綺麗にしたいならこれ一択です!
コンデンサーが液漏れしていたり、埃がすごかったり、汚れの影響で動きが悪かったりどこも悪くなさそうだけど音質が悪いなって時は、コレを吹きかけて掃除して、ついでに可変抵抗の類を交換するなりこれを掛けてテカテカに掃除すれば経験上大体改善されます😆✨
要は電気モノなんてキチンと設計通り電気が通電してさえいれば動くので、少しでも余計な抵抗や漏電(埃や油分で他の回路にごく若干ショートしていることがあります。)を改善すれば基本よくなりますw
たまに金属系の硬いゴミがありますので、その時は綿棒を交換するなどして対応して下さい。ケチってはいけない所です💦
私の手元には30台近いテープデッキがあります。
部品取りは一台もなく、全て完動品です😃✨
ただ、どんなに保存状態を気をつけていたり、定期的に動かしていても所詮は『機械』ですので、どうしても年々老朽化してしまい、古い感じは拭えません😓
保管してある様はまるでテープデッキの老人ホームです笑笑
普段は穏やかに余生を送っていますが、たまに通電してテープを流すと現役時代を懐かしむかのように優しいテープの音と、懐かしい地名や広告放送が私を楽しませてくれます^ ^
また、複数あると配線が改造されていたりした個体を入手して復元した時に本当に合っているのかを調べるお手本として、私に正解を教えてくれます^ ^
そういう意味でも、お年寄りだな👨🦳👩🦳と思って接しています😊
私は長年掛けてスペアパーツを集めましたので、当分はこのお年寄り?達の面倒は見られますが、何十年も保てるかと言われればそれは微妙です。
そもそも、4トラデッキに関して言えば
テープをフライホイールに押さえつけて回転をアシストするピンチローラーとモーターとフライホイールを繋ぐゴムベルトはいずれもゴム製で劣化します、そして消耗品です。
ピンチローラーもこの通り劣化してドロドロに溶けていました。
画像は私がピンチローラーをチェックする為に少し触った処です。
テープが巻き込まれる原因はほぼこのピンチローラーの劣化です。
これが溶けてドロドロになる事で、テープに貼り付きそのまま巻き込んでテープをダメにしてしまいます。
これはテープにもこびりつきますし、一度着いてしまうとテープも痛めてしまいます。
ピンチローラーの耐用年数は経験上5年だと思っています。
メーカーの指定は確か1年とか2年とかそんなものだったと記憶していますので、替えれる時に替えた方が良い部品の一つで、湿度の高い場所ほど劣化が速いです。
という事で、中古で4トラのデッキを買った時は必ずチェックしてからテープを差し込んでいます。
フライホイールとピンチローラーはEリングという留め金で留めてあります。
画像はフライホイールの物ですが、新品があれば新品に変えた方が抵抗は少ないので、若干ですが機器には優しいです。
治して使ってもほぼ影響はありませんが、そこはオタクとしての拘りです笑
ネジも新品があれば交換します。
これもオタクとしての拘りです笑笑
さてさて、簡単なチェックと整備清掃が終わりましたので試しにテープを掛けてみようと思います^ ^
動作良好ですね^ ^
これでまたしばらくは活躍してくれそうです!
古い機器こそ手を入れればよく動いてくれてやり甲斐がありますね^ ^
それでは^ ^
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#テープデッキ#ca-104#オートコーダー#4トラ