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50系客車の車掌スイッチ【SH392】を調べてみた!

こんにちは!хироです!

久しぶりにガッツリ取材を組んで一つの部品に向き合いました!

今日のお題はこちら!

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50系客車の車掌スイッチ【SH392】です!

対応する動画はこちらです。

https://youtu.be/B0TacKLCdTA

 

まずは動画をご覧ください!今回は実際に50系客車を見に真岡鐵道まで取材に行ったり、鉄道博物館で資料を漁ったりと結構ガチでやりました!

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さて、そんなSH392ですが、この部品との出会いはかなり遡ります。恐らくもう10年以上前から私の手元にあります。

その頃はまだリードスイッチのタイプの車掌スイッチが最新式で全く手に入らない時代にたまたま見つけて手を出した部品でした。

しばらく何の部品かわからず、3セクディーゼルカーか何かのものだろうと思っていましたが、あるとき当時の梅小路機関車館へ出かけて、そこで休憩室になっていた50系客車の乗務員室を覗いて発見し、ずいぶん興奮したものでしたw

 

それから時は過ぎてついに本格的に調べてきました。

 

さて、私と車掌スイッチの馴れ初めはこのくらいにして、50系客車とSH392の話をしましょう!

 

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そもそも50系客車は昭和52年製造開始という比較的新しい客車であり、同時期の115系などと車内の作りが近い為、あまり古く感じない車両でもあります。

最高速度は95km/hまで対応していて、決して『鈍い』車両とは言えないカテゴリーにあります。

暖房も、蒸気暖房・電気暖房両方に対応しており、本当にどこでも一人でやっていけそうな頼もしい客車です!

客車としても赤い塗装でレッドトレインとして鉄道ファンなら世代を問わず聞いた事はあるであろう存在ですが

マニ50などの事業用車は各地で最近まで活躍していて、特に東急の【ゆうマニ】などは、クルーズトレインの電源車としても華やかな表舞台に立つ機会もあり、かなり目を引く客車の一つではないでしょうか

 

さて、登場の経緯としては、旧型客車の置き換えと、ドアの自動化や通勤に対応する為の車両として登場しました。

その後、キハ141などに改造されて、車体自体は令和の今もまだ走っている個体が多く、意外と地域によっては身近な車両なのかもしれません!

また、無人駅での車掌業務を効率化する為に、オハフ50は前位側に業務用出入台として実質的な車掌室、後位に、車掌室(手ブレーキのある側)があり、イメージ的にはキハ40など、単独で走れる車両のような形状となっています。

車掌スイッチも各位設けられ、ひと車両に合計4つ設置されて、無人駅などで出口の近くで集札したりしてから近くの車掌スイッチでドア操作、そして発車合図をしてそのまま乗り込めるというとても画期的な車両です!

ドアも、自動・半自動がキースイッチ一つで制御可能であり、キーを抜けば電気的に回路が絶たれるので誤扱いやイタズラの心配もありません。

ただ、肝心のドアを制御する圧縮空気は機関車のMR管から供給されている為、MR管を持たない他の客車や貨車との混結には、相手車両の改造が必要になる為、旧型車などとは完全に運用を分けないと使えないようです。

ということは、MR管のない貨物機では牽引できないということでしょうか?

まぁ、そういうことなんだろうと思います。貨物機では暖房も使えませんし。。。

 

放送に関しても、一台車掌室にアンプとなる制御器を置けば、各位のマイクから遠隔操作で放送が可能なように設計されていました。

真岡鐵道のオハフ50も、車掌室にオルゴールを設置してありましたが、業務用出入台にもマイクが収納されていると思われるボックスが今でも見て取れます。

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電源系統は、24系のように電源車があるわけでも、カニパン車が存在するわけでもなく、完全に各車両自力で発電して蓄電しています。

うーん、自立してますねw

この電源となるのはSK4Nという車軸発電機2機で、ここで発電したものを当初40Aから改造で100Aに出力を上げたAVR21という出力調整器で調整して、TRA12形蓄電池2個へ蓄電する仕組みです。

 

2個の機器を使っている点は、故障時のリスク回避というより、亜幹線など速度の低く駅間の短い線区で運用しても十分な発電が出来るようにとの目的のようです。

 

電気系統は【放送・非常警報】の回路と【一般電気回路】で分かれているようです。

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さて、動画内に出てきた回路図の写しをボチボチ公開していきます。

特に書き直したりしていない私のメモ的な資料ですが、ご参考にご覧いただきますと幸いです。

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内部のツナギです

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車掌スイッチの機器の動きとしてはとてもシンプルで

電源が入っていて、SRDが速度を検知していないと(3km/h以下)速度検出の表示灯が緑に点灯して、そこから並列に繋がるキースイッチへ電源を供給し、

キースイッチの操作により開閉各ボタンへ電源を供給

ボタン操作により、その先のリレーに電流が流れてドアを操作する仕組みです!

 

自動と半自動の切り替えは、半自動の時はドアエンジンのシリンダーの空気を逃す側のリレーのみ励磁します。

自動の場合はもうひと回路構成して、押し開ける側の電磁弁も動くように作用します。

 

そして、SRDが作動すると、キースイッチへの電源は絶たれて、ボタン操作ができなくなる仕組みです!

シンプルながらよくできてますね^ ^

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ところで、【開】表示灯ですがボタンを押した後、DOOR12リレーが自己保持して開扉している側の【開】表示灯が各部位点灯し続けます。

 

これを【閉】ボタンを操作することでDCOR11が自己保持を解除してドアの開扉状態を断ち、ドアエンジンに空気を送り込んで閉扉する仕組みです。

動画内ではこの点に触れていませんが、ブログ特典ということで宜しくお願い致します😌✨

 

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それでは^ ^

 


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