リレーとは?その2 自己保持回路と逆起電流
こんにちは😃хироです!昨日の続きです^ ^
さて、リレーは単純に接点をオンオフさせる他にも様々な繋ぎ方があります!
例えば自己保持は一度オンになると自己の接点を使って電源を入りっぱなしに保持します!
鉄道では多用される方法です。回路図を下記に示します。
目につくところで自己保持回路を持っているのは、ATSのチャイムで使われるBZ21は端子台の下にこれと同じDC100V(24Vや32Vのタイプもあります。)
で駆動するリレーが仕込んであり自己保持するようになっています。
BZ21の配線方法はこちらの動画をご覧ください!
BZ21の端子台には、プラスとマイナスの他に『G』と書いてある端子がありますね?これが『トリガー』と言われるリレーを動かすための端子です。
GなのでグランドのGと勘違いしそうですが、こちらはプラスを繋いで下さい。
トリガーに通電して一度コイルを励磁してしまえば、あとはたった今切り替わった自己の接点を通って電気の供給を受け続けてオンの状態を保持し続けるわけです!
『自己保持』ですよね^ ^
切る時は電源を絶ってしまえばまた元通りになりますので、トリガーに電流を流さない限りチャイムは動作しないと言うわけです!
と言う事は、路線バスの停車ボタンも自己保持回路ですね!
最近の機器は他の機器と連動させたり、無接点化によるメンテナンスフリーを達成する為にICを多用していますが、原理的にはリレーでも充分対応できます!
鉄道の回路では自己保持は本当に多用されますので是非マスターしたいところでもあります。
また、リレーは膨大な種類があります。
用途やメーカー、コイルの種類や接点の容量、接点の数などで変わってきます。
世の中には無数にありますが、私達が趣味で使うなら
DC24VかDC100V用のものを揃えると趣味の幅がグッと広がるように思います!
鉄道ではオムロン社製のものがよく使われていますね^ ^
特に、動画にも登場した端子台付きのものは配線もネジで取り付けられ扱いやすいのでオススメです!
また、端子台付きのものは差し込んであるだけですので、万が一リレーが故障した時は簡単に交換が可能で大容量の物が多く存在します!
ここまでリレーの話をしてくると、万能で欠点がないように思います。
確かにそうです!
リレーは万能でとても便利な部品ですが、強いて言うなら電気的にはコイルですので、オフにした時に逆起電流(ぎゃくきでんりゅう)が起きるところでしょうか。
逆起電流とは読んで字の如く、逆向きに流れる大きな電流のことです。
サージとも言われます。
ちょっとした電子工作程度なら無視してもそれほど影響ありませんが(厳密には対策が必要ですが)
例えばパソコンなどの電子機器にDC100Vの鉄道部品を繋いでリレーで制御しようとした時に、このコイルの磁界が変化して出る誘導電流は周りの配線にも影響を与えます。
電磁誘導という現象です。
この誘導電流は厄介で、完全に分離されていて繋がっていなくても、近くにある配線に影響を与えるのです!
私がかれこれ10年くらい前、BVE対応の運転台を組んだ時にATSチャイムの警報持続を押すと、BZ21内部のリレーから誘導電流が発生してarduinoを誤作動させてコントローラーが止まってしまうと言う不具合がありました。
このあたりは、ツェナーダイオードを入れたり、配線を離したりして何とかしましたが、当時はSNSもやっていませんでしたし、他に運転台作っている人の存在すら知りませんでしたので、完全に自力でやりましたので1ヶ月くらい格闘しました💦
んまぁ、殆どのものが完全に自力なんですけどね😅
さて、本業で回路設計されている方はかなり気を使うところでしょうが、私は趣味程度なのでそこまで追求しません。
電気の理論的な話なのでまた機会があったら書きますが、この辺りはもっと専門的に詳しい方が世の中にはいくらでも居ますので
『サージ』『電磁誘導』『逆起電流』などのワードで調べてみてください!非常に詳しくわかりやすい解説をされている方も沢山いらっしゃいますので是非参考にして知識の裾野を広げてみてください!
そうそう、ソケットは回路数によって仕様が違いますのでご注意下さい!
それでは^ ^
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