サイリスタとは?
こんにちは😃хироです!
今日のお題はサイリスタです!
サイリスタと言われると、鉄道車両を動かすための制御方式として有名なサイリスタチョッパ制御をイメージされる方も多いのではないでしょうか?
音鉄の方はサイリスタと言われれば201系やメトロ6000系、さらに濃い方はEF67などをイメージされると思います。
さて、ではサイリスタとは何かといえば、要は無接点で高速にスイッチング(ON-OFFすること)が可能な素子のことです。
『半』導体ですので勿論ダイオードと一緒で一方通行です。
トランジスタやFETは比較的微弱電流用途で電子回路に多用されるのに対して
サイリスタは鉄道車両の制御回路などの大電流を用いる物に使われます。
勿論、小さな容量のものも売っていますので
私達がちょっと遊ぶ電子工作の仲間として加えても楽しいと思います^ ^
動作原理や構造の特性を生かすと言うより『サイリスタ制御のコントローラー』と言うだけでなんだか凄いもので制御しているような気さえしますw
私達は趣味ですから楽しいことが大切ですね^ ^
さて、今回はそんなサイリスタを失った現示ベルの修理を依頼されました。
対応する動画はこちらです。
現示ベルはワシ丸ドットコム!の動画でも何度か登場していますし、私も結構な数扱ってきましたが素子(サイリスタ)のないものは初めて見ました。
元々ない物でしたらコイルや接点など、回路に異常があり取り外された可能性が高いので、よく調べてから作業しますが、今回は依頼者様が誤って脚を折ってしまい、ご自身で取り外されたとのことなので回路の点検は目視とテスターでザッとやって終わりです。
最初私はトランジスタか何かが付いていて、コンデンサと共にコイルに流れる電流をアシストしているのかと思っていましたが、サイリスタであることや、回路を追って見た感覚からしてコイルの逆気電流やサージを抑えるためのものではないか?と言うのが私の見解です。
動作自体はこの回路が無くてもイケる気はしますが、ATS機器に取り付けていた物ですし、何度も連続してチンチン鳴ることを思えば、確かにサージ対策は必要だったのかもしれません。
最初はトランジスタと思い込んでいましたので素子を探すのに苦労しました汗
同じ現示ベルでも私が確認している限り2種類のサイリスタが利用されていました。
初期のものから90年代頃までは古い金属パッケージの円筒状のものが付いていました。
何となくレトロな『電子部品』という感じですね^ ^
型番割り出しておきました!
2SF102Bと言います。
すでに製造中止になっていますが、2021年5月の時点で探せばまだないことないようです。
比較的新しい物は素子も新しくなっています。
こちらは前者と比較すれば入手しやすいですが、秋葉原で探し回りましたが単品で売っているお店とは出会えませんでした。
F0R3G
サイリスタとしてはメジャーな部類ですが、意外となかったです。
今回は新しいパッケージの物に換装と言うことでこちらを探していましたがなかなかヒットしませんでした。
私が探すのに手こずった点として、パッケージに記されたF『0』R3Gの数字のゼロをローマ字のオー『O』と読み違えて探していたという事です。
もしお探しの方はご注意下さい汗
今回はどちらも手に入りませんでしたので代替品として03P4Mと言う素子を代用しています。
あとは普通にハンダで取り付けて、出来上がりです^ ^
最初はベーク版に貫通させるつもりでしたが、どうやっても貫通しませんでしたので、少し高さが余ってしまいます。
かと言ってハンダを付け直しても汚くなってしまいますし実使用上特に支障ありません。
そこで、依頼者様にご相談の上脚を少し曲げて取り付けました!
もしまた次回同じ作業があればポン付け前提で脚を切った方が見映えはいいかもしれないですね。
それでは^ ^
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