手歯止め使用中札
こんばんは!хироです!
今日のお題はこちら!
手歯止め使用中札です!
手歯止め『テバドメ』と読みます。
これは、車両を留置するときに流転(るてん)を防止する為に車輪に設置する三角形の器具です。
これも奥が深い世界で、かなり種類があります。
まずJRや国鉄では金属製のものを使っています。
これは、車両が流転したり逸走(いっそう)してしまうくらいなら脱線させた方がマシ!と言う考え方です。
私鉄では木製やFRPのものを使っているところもあります。
これは、脱線するくらいなら手歯止めが壊れた方がマシ!と言う考え方です。
いずれも車輪に介在するものがあれば基本的に動きません。
問題は運転士が取り外しを忘れてノッチを入れたときにどっちの考え方かと言う事でしょう。
私鉄だと線路の脇が住宅でそれをかすめるように列車が走っていたりもしますので、確かに脱線した方が被害は甚大かもしれませんね😓
脱線させれば安全、確かに隣接する鉄道の安全は保たれますが、住んでいる人の安全は究極に脅かさる結果となりそうです😅
さて、この手歯止めですが、手歯止め、輪止め、車輪止め、スコッチ、ハンドスコッチなどと言い方は様々です。
バスではバンコなどと言ったりします。
хироのバスのお師匠さんがバンコと昔から言いますので、鉄道のお仕事を始めてからもどうもこの手歯止めをバンコと言ってしまいます。
手歯止めを設置することを
手歯止めやった?と現場で話しますが、不意にバンコやってありますから😃✨とか言って相手の頭にハテナマークがつく事がたまにあります笑
さて、他にも駅などに留置するのが所定な行路などは、車両に搭載されているものではなく留置箇所に棒の付いたものが準備してあったりします!
面白いのは、様々な区所の車両を留置する場合などは区所毎に並べて置いてあったりします😅
その場合、自分の区所の名前が書いてある手歯止めを使用する事になります。
また、手歯止めとは言えませんが、逸走車両を止めるためのヘムシューと言うものもあります。
よく貨物のヤードがあるような駅で見かけますが、あれで電車や機関車を止めるのは無理だと思います😅
精々2軸貨車が構内で動いているのを止める程度だと思います。
突放をやっていた時代に使っているのを見た事があると言う話を聞いた事がありますが、残念ながらхироは貨物駅の操車係の経験はありませんので触った事はありません😅
そもそも今手旗やれと言われて振れるかどうか🤔
何か危ない事あったら赤旗を一生懸命振る程度にしておきます💦
次は手歯止めを設置する時期ですが、基本的に車両を車庫などで留置したり、事故などで止まった時に降りて処置をする時に使います。
手順としては各社各区所によって差はありますが
概ね以下の通りです。
まず止まったらブレーキを規定の圧力まで掛けます。
マスコンキーや逆転ハンドルを抜きます。
ブレーキハンドルが抜ける車両なら抜ける位置にします。
手ブレーキを巻いたり留置ブレーキのスイッチを扱います。
手ブレーキ使用中などの札を運転台に掲出します。
次に手歯止めを持って降ります。
基本的に運転台の真下の車輪に抱き合わせと言って向かい合う形で設置します。
運転台に戻って手歯止め使用中札を掲出します。
あとは留置ならスイッチ整備したり車内点検をしてパンを下ろしてバッテリー切って鎖錠して帰ります笑
事故ならこの手配が済み次第現場の確認や車両の点検をします。
逆にこの使用中札を撤去するのは
まず、手歯止めを撤去した後になります。
逆の手順ですね^ ^
使用中札は、使っているのを失念しないためのものであり、他の乗務員に知らせるものでもあるので手歯止めがある時は必ず掲出するようにします。
何となく運転台で見かけるあの札も結構奥が深いですね^ ^
それでは^ ^
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