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自動空気ブレーキと直通ブレーキの違い その1

こんにちは😃хироです!

 

さて、長いタイトルになりましたが自動空気ブレーキと直通ブレーキの差はご理解いただいておりますでしょうか?

 

ブレーキをかけて保って、緩めて保ってと同じようなブレーキ操作で今ひとつ差がハッキリしない方もいらっしゃるのではと思い今回はこのテーマです。

 

まず、直通ブレーキは路面電車や機関車の単弁など、基本的に他の車両との連結を想定していない車両に用いられます。

仕組みとしてはコンプレッサーで作った圧縮空気を空気ダメ(タンク)に溜めて、そこからの圧縮空気をブレーキ弁で加減して直接ブレーキシリンダーへ加圧して制輪子を車輪に押し当ててブレーキを作用させると言うものです!

メリットとして構造が簡単で、直接圧縮空気を制御するので、様々な弁や長いブレーキ菅を介する自動空気ブレーキと比較して、応答性が良いというところでしょうか

米国発祥の技術で初期の電車などもこのタイプを使っていたようです。

 

さて、デメリットとして、どこかに穴が明いたり、どこかから空気が漏れていた場合ブレーキ圧力が得られない為、ブレーキが効かなくなってしまいまうという点でしょうか。

また、何両も繋げるとブレーキを掛けてもなかなか圧縮空気が後部車両に届かず、ブレーキの効きが悪くなってしまいます。

この点から高速で走る車両には向かない設備で、現在では主に速度が低くて機敏な操作の求められる機関車の入換運転時などに単独ブレーキ弁の操作で利用されていたり、路面電車で多く使用されています。

EF64型電気機関車など重連で走ることを前提としている機関車では直通ブレーキ菅というものが付いていて、次位機も単弁操作でブレーキが効くように設計されていました。

これが別形式と連結したりして直通ブレーキ菅を繋いでいないと本務機だけ単弁操作が可能であり、次機のブレーキを作用させるには自動ブレーキ弁ハンドルを操作して、ブレーキ菅を作用させる必要があります。

もっとも、入換などでブレーキ菅が繋がっていないと自弁であろうが単弁であろうが自車しかブレーキは作用しませんが(^^;)

画像は路面電車用のブレーキ弁です。

これはユルメ、重なり、ブレーキの三作用を機械的に中の回り弁と孔の開き方で直接制御しているものですね^ ^

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因みにハンドルの穴は一般的なブレーキハンドルと同じようです。

誤挿入防止の突起が本来はありますが、私のブレーキハンドルは入手時より削られていました。

※下画像のME23SAブレーキ弁は直通ブレーキではありません。
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大きさはバネの構造がないぶん路面電車用の物の方がひと回り小さいようですね

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こちらは機関車のブレーキ弁KE14です。

正式にはKE14○○と付くのでしょうが、今手元にないので後日確認して書き直します(^^;)

単弁側のみ直通ブレーキで、自弁は自動空気ブレーキを作用させます。

単弁…単独ブレーキ弁

自弁…自動ブレーキ弁

自動『空気』ブレーキ弁ではないんですね!今知りました笑

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因みにEBに対応しているものはカムが三段になっています。

私の持っているものは2段ですのでEB化される前のものですね^ ^

 

さて、明日は自動空気ブレーキについてみていきましょう!

 

それでは^ ^

 

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