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切換スイッチとは

こんにちは😃хироです^ ^

 

今日のお題はこちら!

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切換スイッチです!

 

運転席の後ろやその近くに主に設置されています。

183系などの特急型やその他一部の車両は車掌台側(運転室の右端の方)に設置されていたりします。

最近のものは運転台選択スイッチと言われていて、また少し違うものですので後日触れるとして、今回はアナログタイプなこの機器のお話しです。

 

この機器も種類があり、位置は『切』『後』の2ポジションのものと、『中』『切』『後』のもの、『前』『中』『後』のものがあります。

どの機器も共通しているのは、運転する運転台が『前』又は『切』位置で、最後部の運転台が『後』、中間運転台は『切』又は『中』位置です。

 

基本的な考え方としては、最後部が『後』位置なのは当然として、最前部は『前』又は『切』、中間運転台は進行方向に関わらず『切』又は『中』です。

 

留置中は『後』にしておくのが基本のようですが、これは車両や鉄道会社、運転区所によっても差があるようですので『後』!とは言い切れませんが、制御機器の電源を『前』や『切』位置で司っている事を思えば確かに理に適っていると思います。

 

さて、『切換スイッチ』の名前からもわかるように、基本的に中身はスイッチです。

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まず、共通しているのは『前』や『切』位置では電源を引き通したり、ループさせたり、運転台の表示器や各機器に接続させています。

もうここまでお話しすれば何となく勘付いているかもしれません、そう、この機器は前後で対にないと意味がないのです。

ここで例えばクハ、モハ、クモハの3両で組成された国鉄型の電車があるとしましょう

115系電車は『切』と『後』位置の2ポジションがあるタイプです。

 

最後部の車両の切換スイッチは『後』位置で車掌さんが乗務しています。

このポジションだと、まずバッテリーから低電圧を取り出して制御電源NFBを介して切換スイッチに入り、車掌スイッチや戸閉回路、運転台で表示させる各種表示灯類へ送電します。

ツナギ図の切換スイッチ内部の左側をご覧下さい。

331b線は制御電源のノーヒューズブレーカー(以下NFB)から電源を得て、332と333はそれぞれ左右の車掌スイッチ、334線は知らせ灯の回路、12線は電気ブレーキの表示灯へ電源を供給しています。

f:id:washimarucom:20201217004939j:image※この図は101系のものです。

 

そして、そのまま車両配線や連結面のジャンパー線を通って先頭車の切換スイッチまでたどりつきました。

ここで、先頭車の切換スイッチは『切』位置だとしましょう。

そうすると、先頭車ではマスコンブレーキ弁へ流れる制御回路の電源を331b線から331線へ、知らせ灯回路や各種表示器の回路構成が完了した事になります。

ただし、『切』位置では基本的に車掌スイッチの電源は得られません。

かつて身延線飯田線に存在したJR東海115系のように改造された車両であれば『切』位置でも車掌スイッチは操作可能でしたが、基本的に他の車両はダメです。

その為、車掌スイッチが開位置で切換スイッチが後以外だとこのような警報器が鳴動するようになっていました。

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という事は、終端駅でドアを開けたまま方向転換をする際は、運転してきた側の運転台の切換スイッチを『後』位置とした後車掌スイッチを『開』位置にしてから、方向転換した側の運転台の車掌スイッチを『閉』位置にして、切換スイッチを『切』なり『前』にしないとドアが閉まってしまいます。

このような事故を防ぐ為、国鉄からJRにかけては基本的に運転士が切換スイッチと終端駅で方向転換をする時の扱いを担当していた経緯があります。

因みに、聞くところによると気動車の場合はどこでもドアを扱えたのもあり、この取り扱いは区所や線区でまちまちであったようです。

基本的に運転士が車掌スイッチを『開』位置として乗り継いだようですが、例えば折り返した側にしか改札がなく、前の運転台で車掌がドア扱いするような駅では、そもそも終端に着いたら慣例的に運転士が開けていたり、結構ローカルルールはあったようです。

気動車は面白いですね^ ^キハ58以来私はもうドップリです笑笑

 

もちろん、運転台選択スイッチで、リードスイッチタイプの最近の車両なら電車でも洗濯スイッチに関係なく操作可能ですが、今回のお題のような機械式の場合は、基本的に切換スイッチが『後』位置の運転台以外からは操作できません。

101系のツナギ図がありますのでご覧下さい

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これを見る限り『中』位置は基本的に引き通しつつも、車掌スイッチが扱えるようです。

車掌さんが車内改札をしていた時代に、中間運転台も使えるようにしていた設計のようです。

103系以降では『中』位置は廃止されてしまい、今ではマスコンキーで車両の前後を検知しています。

そう考えると、奥の深い世界ですね^ ^

次回はキハ58の切換スイッチもみてみましょう!

 

 

それでは^ ^

 

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