【ATS-P機器】ブレーキ解放スイッチとATS-P解放スイッチ
こんにちは!хироです!
今日のお題はこちら!
運転台を覗くと、このような機器が助手席側に付けられているのを見た覚えのある方も多いのではないでしょうか?
通常は蓋が付いていて、方向切換スイッチだけ見えているパターンですね!
今回はこのスイッチについて説明します!
対応する動画はこちらです!
さて、それではスイッチを見ていきましょう!
まず、方向切換スイッチ以外は電車列車の場合、基本的に普段は触りません。
黒いノブが【ATS-P開放スイッチ】
黒いボタンが【ブレーキ開放スイッチ】
と言います。
方向切換スイッチは、ATS-Pやそれに準ずる区間での列車の進行方向を決めています。
A/B線とありますが、基本的に上り/下りと同じ意味です。
ATS-Sx形は地上子が線路の中央より進行方向に対して左側にあるので、このようなスイッチがなくても、地上子と車上子が合えば信号を受信しますが、
ATS-P用の地上子は線間の中央にあります。
これでは、単線区間などで反対方向へ現示している停止信号に対する地上子の情報を受けて止まってしまいます。
その為、どちら方向に対する信号を受信するかこのスイッチであらかじめ決めておくのです。
JR東日本区間では基本的にこのスイッチはどちらに向いていても自動で選別してくれるので影響ありませんが、東海区間へ乗り入れる車両は必ず方向を設定しておかないと、PTでは自動で選別してくれませんので、単線複線問わずに設定しておく必要があります。
と言うことは、熱海駅を通過する貨物列車の場合、
東京貨物ターミナル駅を出る時にはB線側にしておかないと熱海を通過した直後非常ブレーキにより停止してしまうということです。
次に、ATS-P開放スイッチです。
このスイッチは、基本的に故障した時にATS-Pの機能を停止させる時に扱います。
機関車などで、例えばプッシュプルや重連の補機など、運転士が乗務していても編成の前頭でない時もこのスイッチは開放位置としておきます。
そうしないと、先に信号を通過した先頭車両を先行列車と認識して停止してしまいます。
この時は同時にATS-Sxの電源スイッチも切りとします。
この図は115系電車の応急処置要領と言う冊子に入っていたATS-Pの簡易ツナギ図です。
開放側に倒すと、ATS-Pで車両を制御する機能がカットされるのが見て取れます!
因みにこのスイッチは、定位側にしておかないと、蓋がしっかり閉まらなくなっていて、箱の外からでも違和感を持てるようにされています。
最後に黒いボタン
ブレーキ開放スイッチです。
このスイッチは、停止信号を越える必要がある時に扱います。
例えば信号機が故障していて、その現示位置を越える場合です。
場内や出発信号機の場合は駅長か指令から代用手信号による現示との通告を受けて、所定の位置(信号機からの距離が定められている場合が多いです。)に一旦停止します。
そこで、代用手信号を確認して、このボタンを扱います。
閉塞信号機の場合は、1分間経過後に指令へ報告して、閉そく指示運転を指示された場合にこのスイッチを扱い、停止信号を越えます。
スイッチを扱うと『ブレーキ開放』の表示が点灯します。
1ノッチ投入すると、そこから60秒間ATS-Pによるブレーキは動作しません。
パターンは15km/hまでのものが作られて、次の地上子で情報が更新されるまで持続します。
これだけ知っていればBVEで遊ぶ時もだいぶ楽しいですね^ ^
それでは!
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