方向幕 同期進段式
こんにちは😃хироです!
さて、今日のお題はこちら!
方向幕です。
動画はこちらです^ ^
さて、方向幕とよく一括りにされますが、機器名称としては、行先表示器と言うのがこの機器の名称で、方向幕はあくまで幕自体を指します。
運転台のスイッチ銘板を見てみると、確かに『行先表示器』と書いてあるものが多い印象です。
バス用の表示器は終車灯(赤色灯)や終前灯(緑色灯)が付いていますが、鉄道の方向幕は大阪市営地下鉄などの例外を除いて基本的にありません。
バスは長く、保安基準によってフルカラーのLEDの取り付けが禁止されていました。
これは、当時聞いた話ですが、フルカラーにして高さ的に信号機と見間違えるドライバーが居ると困るとのことでしたが、そもそも危険な運転者を公道上から排除するのが目的の自動車運転免許制度があるのに、信号機かバスの方向幕かも判断できない人に免許を取得させて公道を運転させるのがはたして免許制度の趣旨として良いのかと言う点で私が長年疑問に思ってきた部分です。
話が逸れましたが、列車の多くは基本的に複数の鉄道車両を連結して組成されます。
表示器が合計4箇所の単行列車から、長けば15両で途中分割する為に行き先が別々の表示になる電車や、座席表示器(指定席と自由席の表示)がある16両編成の新幹線もあるわけで、それら全てを一つの司令器の操作で迅速かつ正確に回すのはなかなかの工夫であり、面白い分野だと思います。
同期進段式と言うからには、編成(制御器)全てが一コマ進むと、また全て同時に一コマずつ進んでいって、目的の幕を表示させます。
と言うことは、特急の愛称幕(絵幕)などがあると、それも一コマ進んでからまた次へ進むので、横幕は一つ進むと少し止まって待っている事になります。
因みに私は、バス用の幕でしたらオージーもレシップもパラサインもトヨラも一通りやりましたが、鉄道はまだまだ未開です😓
私が持っているのはバーコード式のものと、初期の同期進段式と言われるものです。
バーコードのものは115系や415系のもので、同じタイプのバーコード同士であれば互換性があります。
同期進段式と呼ばれるタイプは向かって右端に穴が空いていて(検知穴と呼ばれます。)ここを巻取器本体のマイクロスイッチが検知して、そのカウント数で幕を出しています。
画像はコマを検知して止まった時のマイクロスイッチです。
右側のマイクロスイッチは基準点を検知する為のもので、これがオフになるとモーターは逆転して、左のマイクロスイッチが一度カウントすると止まります。
そこが1番というわけですね^ ^
ただし、物理的に触れますので幕は消耗品です。
画像は補修した痕が見られますが、プロの仕事ですね^ ^
さて、マイクロスイッチでカウントした数で検知していると言うことは、意地悪して一つ二つ狂わせておくと小移動程度では巻取器自体は誤表示に気付きません。
基準と言うボタンが設定器にありますので、それを押すと、一旦全ての幕が一番上まで巻き取られて、折り返しでリセットをして戻って1番で止まります。
この折り返しはまた別の穴が最後に一つだけ空いていて、それで検知しています。
バーコード式の場合、ダイレクトに何番と番号で司令を出しますので、その番号が無かったり、汚れて読めないと幕がその前後を行ったり来たりしています。
多くは幕が汚れているのが原因ですが、バーコード部分が破れてしまっていても読めません。
心棒の内部にはバネが仕込んでありますが、
幕を張るときには心棒を指定回数回して、バネを効かせて幕を張ってやる必要があります。
心棒自体はチェーンで連結されていて同時に回りますので、その中で更に張る力を加減しています。
恐らく初めて幕を取り付ける時はここで皆さんつまずくのではないでしょうか?
私もしばらくここでつまずいていました笑
あとは、テープで幕を心棒に取り付けておしまいです!
先程のマイクロスイッチは上に2つ、下に1つありますので、巻くときはそれに引っかけないよう要注意です!
そうそう、1番は基準にする為に上まで巻き取っても勝手に逆転して戻ってきますが、逆に下(70番など)は電源が切れてしまいますので、クラッチを切って手で回して戻してあげる必要がありそうです!
モーターが少し浮いて動力が切り離されているのがわかると思います。
逆に、モーターは回っているのに一向に幕が動かない時は、ここを疑うのが第一だと思います!
幕の世界は沼ですね^ ^
それでは^ ^
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